耳抜き圧平衡について
できる人にはわからない!耳抜き(圧平衡)の悩み
中には結構、苦労する方もいらっしゃいますね!ここでは、身体的なコンディションは別の機会に紹介するとして、海に潜る前には出来るのだけど、いざマスクをつけて水に入るとできなくなっちゃうというという方のパターンから!
出来ない方の大多数が、耳抜き(圧平衡)のタイミングが遅い。教科書通りなら、潜り始めたら直ぐに行い、1メートル毎にこまめに行うようにとなっています。
潜降用のロープ・ラインがあれば1メートルってわかりますが、それがないところでは分かりにくいですね!
そこでこんな方法は如何でしょうか! ダイビングツアーの1週間くらい前より毎日耳抜きを行う!
そしてココポイントです。潜る前に水面で一度行います。この時はそっと空気を送り込んでそのまま数秒キープ、ここがポイントです。 それから、BCD・ドライスーツの空気を抜いたら息を吐き切る前に一回、次に息を吸ってまた、吐き切る前に1回という風に呼吸毎に行ってみてください。この時、大きく息を吸ってから耳抜きを行うと、強くやりすぎたり、せっかく潜ったのに少し浮上してしまうので吐き切る少し前がおすすめです。この方法で、結構うまくいく方が多いです。
そして、出来なかったらその場で頑張るのではなく、必ず少し浮上してから行ってください。
その理由はお風呂の栓と一緒です。水がいっぱいに入っている時は栓が重く開きにくいのです。耳抜きもそれて同じです。少し浮上して水圧を減らしてからやりましょう。ある一定以上の水圧(大体、水面からだと約1.7メートル程度)がかかると、どんな人でも体の構造上できなくなるのです。頑張ってもできないのです!ここは大切なポイントですよ
ご参考までに、飛行機に乗った時に耳抜き(圧平衡)を行いますよね!
この時、何回くらい耳抜きをやっていますか?1回ですか2回ですか?それ以上ですか?飛行機の中でも圧力の変化が起こります。その変化率は海に潜った時の深さに換算すると実は、わずかに水面から2メートル程なのです。だから、耳抜きは潜降したらすぐに始める必要があるんですね!ですから、飛行機の中でできなかった方は飛行中はずぅっと出来ないまま痛いのです。
圧平衡(耳抜きに)強い味方!がこれ
最初はドッグ(犬)を連想しておりましたが、ドクターのという意味でした。
装着方法とサイズフィッティングの説明がコチラに書いてあります。ワンセット2000円弱です。
製品名「ドックスプロプラグ」いわゆる耳栓なのですが、普通ダイビングでは耳栓を使うことができません。この「ドックスプロプラグ」は柔らかい樹脂でできていて、小さな穴が中央に空いています。この構造が圧力の変化を緩和してくれて更に、耳の中を乾いた状態を保ちます。最終的には水は入りますが結果、厚平衡をを行いやすくなるのです。
私が実際にプールで試しました。通常、水深2メートル潜るのに一度も厚平衡しなかったらその場ではもう耳抜きできません。そこで私は一気に厚平衡なしに3メートルまで潜ってみました。
そしたらね!出来ちゃったんですよ。厚平衡(耳抜き)ちょっと感動モノでした。早速、ココナッツのお困りのお客様にオススメしたところ、熱海の沈船、水深20メートルへ今ままでは5分以上10分未満ほどかかっていた方がスルスルと潜降してくるではないですか!
私は厚平衡(耳抜き)で困ったことは少ないのですが、パラオで連日試してみました。4日間毎日3から4ダイブすると流石に最終日のスキンダイビングの厚平衡(耳抜き)はちょっときつくなるのですが、「ドックスプロプラグ」を装着した結果、まるで、初日にスキンダイビングをしているようにスムースに潜って行けるではないですか!
これは耳抜きにお困りの方ばかりではなく、とびきりのダイビングツアーなどで使ってより快適に海を楽しんで頂きたい製品だと思いました。久しぶりの方など是非、初日に使って頂けるとインストラクターやガイドとしても、とても助かります。
マスク(道具)に問題がある場合
この写真のマスクに問題があるのではなく自分にあっているかどうかです。画像のマスクはよく出来た良い製品です。
道具に問題があるケースもあります。
通信販売でマスクを購入するパターンは論外ですが、選ぶときに実際に顔に付けて皆さん選んでいますよね!
いくら顔にフィットしていても、鼻がつまみにくいマスクが存在します。マスクその物の性能がどんなに高くともこれでは、耳抜きがしにくいのです。マスククリアーにコツがいる物もあります。
これからダイビングライセンスの取得をお考えの方は、絶対に講習を受けるショップで購入をお勧めします。
なぜならば、耳抜きができないと講習がスムースに終わりません。講習を担当するダイビングショップではそういった事も考えて、長いお付き合いになる事も前提に全ての商品を選んでくれるからです。
一例をあげれば、マスクのフィットを見る時に鼻から息を吸って顔に張り付くものが良いと言われています。この時に口を閉じてチェックしてしまうと失敗してしまうことがあります。実際の使用状況ではレギュレターをくわえている状態で使うからです。
中には、マスクが原因で講習が終わらない方、いつもマスクに水が入っている方も本当にいらっしゃいます。結局、買い替えることになってしまいますからね!
マスククリアーのやり方やコツもお持ちのマスクによって人それぞれ、やり易い・うまく水が抜ける方法も異なります。
自分のマスクで快適なダイビングを楽しんでくださいね。